放課後などに子どもたちの面倒を見てくれる学童保育。子どもを入所させたいと考えている方も多いかもしれません。

学童保育とはどのような背景に作られたもので、どのような種類があるものなのでしょうか。

ここでは、学童保育がどのような施設で、どのような種類があるのかご紹介します。

学童保育とは

学童保育とは、小学生を放課後や夏休みや冬休みの期間、親や保護者の代わりにあずかって保育するサービスのことをいいます。保育園の小学生版と考えられ、基本的には、両親が共働き、シングルマザーやシングルファザーなどで日中働きに出ていて、子どもの世話をすることができないというケースに利用されます。学童保育の正式名称は「放課後児童クラブ」といい、運営所轄するのは主に厚生労働省です。しかし、民営の学童保育もあります。

学童保育の設置形態や種類

学童保育の設置形態

学童保育には、公的機関が運営を行う「公設公営」、民間機関が運営を行う「民設民営」、公的機関が設置し、民間機関が運営を行う「公設民営」の3種類の運営形態があります。

学童保育の種類

・放課後子ども教室

文部科学省が管轄する学童保育です。すべての子どもたちを対象とした施設で、安全な活動拠点を提供し、地域の住民たちと子どもたちが学習やスポーツ、文化芸術活動などを通して交流することを目的としています。

・放課後児童クラブ

厚生労働省が管轄する学童保育です。共働き家庭など、日中大人がいなくなってしまう家庭の小学生を対象にして、遊びや生活の場を提供することを目的としています。放課後児童支援員や保育士といった資格保有者が配置されていることが特徴です。

・民間学童保育

民間法人や学校法人が運営する学童保育です。子どもたちに遊びや学習、生活の場を提供することを目的としています。民間が運営していることもあり、料金が高くなりますが、夜遅くまでの預かり、夕食の提供など、サービスの幅が広いというのが特徴です。

学童保育が広まった背景

学童保育が全国に広まった背景には、社会の核家族化、女性の社会進出、また地域間のつながりの減少などがあげられます。

かつては共働き世帯は少なく、また親が仕事に就いていても祖父母が家にいるなど、日中に子どもの世話をしてくれる人が誰かしらいるものでした。しかし現代ではそのような環境が減少し、例えば放課後、家に帰ると夜まで子どもがひとりぼっちになるという状況が多くなったのです。 子どもがひとりになると、何か事故や事件が発生したときに対応できず、大きなトラブルに発展してしまうリスクが高まります。そのようなことにならないために、ひとりになる子どもを預かる学童保育が設置され、全国的に広まるようになったのです。

学童保育では基本的に、子どもたちは自由に時間を過ごすことができます。中には教室、スポーツ指導などを行うものもありますので、子どもにとって最適なサービスを提供してくれる施設を選ぶようにしましょう。