発達障がいなどの事情を抱える子どもたちが通える施設の「放課後等デイサービス」。学童などの児童センターに入れなかった子どもであっても受け入れてもらえる可能性が高い児童施設です。
放課後等デイサービスにはいろいろなタイプのものがあり、それぞれで提供しているサービス内容が異なります。自分に合った施設に入れるよう、放課後等デイサービスの種類や、選び方について押さえておきましょう。
放課後等デイサービスのサービス内容
放課後等デイサービスのサービス内容の種類について見ていきましょう。
学童保育タイプ
一般的な学童のように、宿題をしたり、おやつを食べたり、ゲームをしたりと自由に過ごせる時間が多く設けられているのが特徴。基本的に子どもたちが自分のやりたいことを自分で決めてすることになるので、のびのびと自由に過ごしたい性格の子どもにおすすめです。
教室タイプ
塾やスポーツ教室のように、施設側が組んでいるプログラムに沿って、そのことについて学習、練習をするタイプの施設です。障がいを持った子どもに向けたプログラムになっているので、一般的な塾や教室に入るのが難しい場合でも、安心して通うことができます。スポーツや音楽、絵画など、施設によって指導内容が異なりますので、子どもがやりたいと思えるプログラムを組んだ施設を選ぶようにしましょう。
療育タイプ
コミュニケーション能力や社会性を向上させるためのプログラムが組まれたタイプの施設です。作業療法士や言語聴覚士、また理学療法士が所属し、専門的な療育を受けることができます。
放課後等デイサービスは、主に上記のようなタイプに分かれます。事前に施設のタイプを調べ、子どもたちに合ったタイプのものを選ぶようにしましょう。
放課後等デイサービスの選び方
放課後等デイサービスを選ぶ際の基本的なポイントを見ていきましょう。
まずは施設の空き状況をチェック
通える範囲に複数の選択肢がある場合、まずはそれぞれの施設ごとの空き状況をチェックするようにしましょう。放課後等デイサービスには受け入れられる定員があり、空きがなければ入ることができません。自治体の児童福祉課などに問い合わせることで、空きのある施設を教えてくれるので、まずは相談してみましょう。
施設の雰囲気をチェック
希望の放課後等デイサービスが決まったら、その施設内の雰囲気を確認するようにしましょう。実際に通う子どもたちの様子や、職員などの人柄など、自分の子どもが安心して楽しく通えるかどうかチェックします。施設によっては見学や体験会などを受け入れているところもあるので、それらを利用するといいでしょう。
週にどれだけ通うことができるかチェック
放課後等デイサービスによっては、週に通える日数が限られてしまうことがあります。また教室タイプの場合、週に何日以上通わなくてはいけないと決まっていることもあり、場合によっては子どもにとって負担になってしまうことも。希望通りの日数通えるかどうかチェックすることも、子どもたちが安心して通うために必ず押さえておきましょう。
無理なく通える場所にあるかチェック
サービス内容や雰囲気がよくても、通うのに時間や費用が大幅にかかっては継続的な利用が難しくなります。距離や交通手段に無理がないか必ず確認しておきましょう。
子どもたちに合った放課後等デイサービスを選ぶことで、実際に通う子どもはもちろん、親御さんの安心感も大きく変わるものです。事前にしっかりチェックして、自分たちに合った施設を選ぶようにしましょう。