習い事に通うことで、学校では作れない友人を作れたり、見えてこない世界が見えてきたりするものです。発達障がいを持っている子どもであっても、それは同じこと。子どもを習い事に通わせてあげたいと考えている親御さんも多いことでしょう。

発達障がいのある子どもに向いている習い事にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、発達障がいのある子どもにおすすめの習い事をいくつかご紹介します。

一人でできるものが向いている

発達障がいを持つ子供には、ほかの人と力を合わせて行うものよりも、自分一人でできるものが向いている傾向にあります。

サッカーや野球などのスポーツは子どもたちから人気ですが、チームプレーが必要になる場合、発達障がいの子どもにとっては窮屈で息苦しさを感じることが多くなるかもしれません。チームメートの指示を理解できなかったり、仲間が要求することに上手く応えられなかったりすることもあるでしょう。もちろん、本人が強い意志を持ってやりたいと言えば、その希望を聞いてあげるのが一番ですが、そうでない場合は、団体競技は避けたほうがいいかもしれません。また、ギターやピアノ教室なども、マンツーマン指導の教室を選ぶなどして、子どもが周囲の目を気にすることなく打ち込めるものを選ぶようにしましょう。

発達障がいの子どもにおすすめの習い事

陸上競技

リレーなどはチームプレーになりますが、基本的に陸上は個人競技となります。走ったり跳んだり投げたりと、自分の動きのみに集中することになりますので、発達障がいを持つ子どもでも比較的のびのびと没頭することができるでしょう。

柔道や剣道などの武道

柔道、剣道、空手といった武道も、個人競技で、発達障がいを持つ子供でも比較的始めやすいと言えるでしょう。ただし、武道は痛みを伴うものが多いので、本人がやりたいと思っているかどうか、しっかり確認するようにしてください。

水泳

水泳は水の中に入れば、誰の声も泳いでいる人の耳には届きません。周囲の目や音を気にすることなく競技に没頭できるため、発達障がいを持つ子どもでも継続しやすい競技であると言えるでしょう。

書道や絵画

スポーツが苦手だという子どもであれば、書道や絵画がおすすめです。席について作業することが苦手だという子どももいるかもしれませんが、書道や絵画であれば、ほかの人を気にすることなく、自分のペースで作業を進めることができます。落ち着いて作業をする練習にもなるでしょう。

習い事を始めることは、子どもたちにとってたくさんのメリットがあるものです。本人の意思をしっかり確認し、子どもたちが楽しく安心して続けられるものを選んであげるようにしましょう。