子どもが癇癪を起したときの対応のポイント
子どもは2歳を過ぎたころに自己欲求を持ち始め、親の言うことを聞かなくなる傾向にあります。いわゆる「イヤイヤ期」というものです。何でもかんでも「イヤだ!」と反抗するので「どうすればいいのだろう」と不安に思う方も多いでしょう。しかしイヤイヤ期は誰であっても迎えるものですので、むしろ成長している証として前向きに受け取っていいものです。 とはいえ、中には癇癪を起こしてしまう子どももおり、わかってはいるけど対応に困っているという親御さんも多いと思います。そこで今回は、子どもが癇癪を起したときの対応のポイントについてご紹介します。
どうして癇癪を起すの?
まずは、どうして子どもが癇癪を起すのか、その主な原因をご紹介しましょう。
・やりたいことがうまくできないから
子どもは身体能力が未発達で、自分がやりたいことをうまくこなすことができず、そのイライラが癇癪となって現れます。
・うまく言葉にできないから
身体能力に合わせて言語機能も未発達の子どもは、自分のやりたいことや感情を上手く言葉にできないため、癇癪を起します。
癇癪は身体能力や言語能力が大人ほど発達していないから起こるということです。ほかにも癇癪を起す細かな原因は子どもそれぞれで異なる場合がありますが、大体の場合、子どもの癇癪は「やりたいことや言いたいことを表現できない」という点に起因します。 子どもが癇癪を起した場合は、がむしゃらに押さえ込むのではなく、子どもが「何を表現したいのか」を明確にするようにしましょう。
癇癪を起したときの対応
子どもが癇癪を起したときに気を付けたい対応のポイントについて見ていきましょう。
・まずは落ち着くのを待つ
癇癪を起すと、ついつい力で押さえ込もうとしてしまいがちですが、押さえ込んでしまうと、子どもはより欲求不満になり、癇癪が強くなってしまうことがあります。まずは子どもの癇癪が収まるまで危険がないように留意しながら見守るようにしましょう。
・落ち着いたら何がやりたかったのか尋ねる
落ち着いたら、子どもが何をやりたいと思っていたのか、冷静に尋ねるようにしましょう。
・子どもがやりたかったことのやり方を教えてあげる 子どものやりたいことがわかったら、それをやるにはどうすればよかったのか、教えてあげるようにしましょう。やり方を理解させた後は、実際に一緒にやってみることをおすすめします。できた喜びと、両親が自分のことを気にかけていることを感じられて、子どもも安心できます。もちろん、やってはいけないことをやりたがっていた場合は、どうしてやってはいけないのか理由を説明して、諭すようにしてください。
子どもが癇癪を起すことには、必ず理由があるものです。癇癪を押さえ込もうとするのではなく、やりたいことが何なのかを冷静に考えることが大切です。 子どもが癇癪を起したときは、ここで紹介したことを参考にして、落ち着いた対応をしてくださいね。