不登校の子どもが学校に戻れるように気を付けたいポイント
お子様が不登校で悩んでいる、という親御さんも多いと思います。学校に行けないのは子どもに何か原因があるのではないかと思い、ついお子様に強く言ってしまったり、自分自身に責任を感じて自分を責めてしまったりすることもあるでしょう。
子どもが学校に戻れるようにするためには、不登校の原因をしっかり把握し、ポイントを押さえた接し方をする必要があります。 不登校の子どもと接する際に気を付けたいポイントなどについてご紹介します。
不登校のきっかけ
不登校にはさまざまなきっかけがあるのもので、誰であっても突然不登校になってしまうことがあるものです。以下に代表的なものをまとめておきますので、どれが原因になって子どもが不登校になっているのか考えてみましょう。
・友人関係
・先生との関係
・勉強についていけない
・学校の規則
・家庭環境の変化
・家族との関係
・病気
・生活リズムの乱れ
など 以上のきっかけはあくまで代表例です。以上のものに当てはまらないケースもありますし、お子さまによっては「特に理由がわからない」というケースもありますので、その点もしっかり考慮しておきましょう。
不登校の子どもと接するときのポイント
不登校のお子さまに接するときには、以下のようなポイントに気を付けるようにしましょう。
・無理矢理学校に戻そうとしない
不登校になると、ついすぐに学校へ戻そうとしてしまいがちです。しかし、不登校の子どもの心理的に不安定な状態になっており、このようなときに無理矢理に学校へ行かせてしまうと、むしろ状態が悪化してしまう危険性があります。
まずは子どもの心理に寄り添い、徐々に学校へ行けるほどの心理状態に戻せるようにしてあげましょう。そのためには、子どもの心に寄り添い、自分が味方であることを示す必要があります。話をしっかり聞き、どのような理由で不登校になっているのか把握してあげるようにしましょう。
・しゃべりたがらない場合は無理に理由を聞き出さない
理由を知ろうとして話を聞いても、お子さまがなかなか話してくれない、というケースもあると思います。このような場合は無理に話を聞こうとせず「そういう状態なのだ」ということを理解してあげて、自発的に話せるようになるのを待つようにしましょう。
・むやみにほめない 子どもが一歩踏み出して、学校へ行こうと行動をしたとしても、むやみにほめるのは禁物です。学校へ行くと言ってくれれば安心してしまいがちですが、まだまだ子どもの心理状態は不安定なものです。「行きたくないけど、行かなくてはいけない」という状態のときに、親にほめられると、「行かなくてはいけない」という部分が大きくなりすぎて、無理をしてしまう危険性があるからです。お子さまが行動を起こしたときは、むやみにほめず、できるだけ黙って「見守る」というスタンスを取るようにしましょう。
不登校にはさまざまな原因があり、場合によっては複数の原因が絡み合っていることもあります。ここで紹介したポイントはあくまで一般的なものですので、個別のケースすべてに当てはまるものではありません。
お子さまが不登校で悩んでいるという方は、まずはここで紹介したポイントを押さえてお子さまと接し、信頼できる第三者に相談しながら、問題を解決していくようにしましょう。