ダウン症とは?ダウン症の子どもと接するときに気を付けたいこと
ダウン症という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。ダウン症は正式名称が「ダウン症候群」で、染色体が1本多くなることで発症する先天的な疾患です。精子や卵子が生成される際に染色体が不分離することが原因であると考えられていますが、明確な原因が明らかになっていません。 ダウン症は人種関係なく、誰にでも発症しうるものであると言われていますので、この機会に、ダウン症とはどのようなものか、その概要をしっかり押さえておきましょう。
ダウン症とは
ダウン症は心臓や呼吸器、目、耳、鼻などに合併症を持つことが特徴とされています。以前は平均寿命が短い病気と言われていましたが、最近では医療が進歩し、平均寿命も延びている傾向になります。 ダウン症の子どもは、言動がゆっくりしているというのが特徴です。コミュニケーションの際もゆっくりしていますが、相手のことを理解してしっかりと対応をすることで、子どもの能力を最大限に伸ばすことも可能です。
ダウン症の子どもの特徴
ダウン症の子どもには以下のような特徴があります。
・言葉が不明瞭
呼吸器系の合併症などにより、口の動きが遅くなっていることなどが理由といてあげられます。
・耳が聞こえづらい
ダウン症の子どもは、難聴になる可能性が高くなります。2歳を過ぎても声掛けに反応しなかったり、言葉を発しなかったりといった場合には、専門的な検査を受けてみることをおすすめします。
・会話が苦手
声を耳で聞いてコミュニケーションをとるのが苦手なため、言葉を使ったコミュニケーションが難しいという傾向があります。
・勉強や物覚えに時間がかかる
勉強をすることが苦手だったり、日常的な動作を覚えるのに時間がかかったりすることがあります。
など ※以上はダウン症の子ども特徴の例です。すべてのダウン症の子どもに当てはまるわけではありません。
ダウン症の子どもとの接し方
ダウン症の子どもと接する際は、以下のようなポイントに気を付けるようにしましょう。
・簡単な言葉、表現で伝える
ダウン症の子どもは言葉を理解するのが苦手な傾向にあります。できるだけわかりやすい言葉遣い、表現を用いて話すようにしましょう。また、視覚的な情報のほうが理解しやすいのも特徴です。身振りや絵、文字などを使うことを、より伝わりやすくなるでしょう。
・自信を失わないようにする
できないことばかり注意していると、子どもたちは自信を失ってしまい、できることもできなくなってしまいます。できたことは「できたね!」とほめてあげるようにすることで、子どもたちに自信を持たせることができます。自信を持てるようにしてあげることで、できることの幅も広がりやすくなるでしょう。
・何でもかんでも手を貸さない 子どもたちの自立を促すためにも、頻繁に手助けするというようなことは控えたほうがいいでしょう。難しいことに挑戦する際は、事前にやりやすくなるように工夫をしてあげ、いざ挑戦しているときは手を貸さず、「ひとりでできた」体験をさせてあげるようにすることをおすすめします。手を貸すのは、子どものほうから助けてほしいと頼まれたときだけにしましょう。
ダウン症の特徴や、ダウン症の子どもとの接し方についてご紹介しました。
できることを伸ばしてあげることに意識を向け、子どもたちが自信を持って生活できるようにしてあげましょう。